地球温暖化は悪か?

2008/12/2 (火)

地球が温暖化しているのは本当だろうが、それは悪いことか?本当に人類の活動が原因か?

シベリアや北極圏で石炭や石油が出るということは、かつてはそこが緑に覆いつくされいてた証拠である。温暖期と氷河期を何度も繰り返しているのは良く知られた話。

温暖化を止めようと必死になっているが、そんなことができるのだろうか?地球の歴史上、何度も繰り返してきただけのことではないのか?

地軸の傾きが少し変わったら?地球の公転軌道が少し変わったら?太陽が少し本気で燃えたら?

温暖化を止めようとすること、変わらないのが良いと考えること自体が人類の勝手なエゴではないのか?

と、ずっと思っていた。

で、

地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
ビョルン・ロンボルグ (著), 山形 浩生 (翻訳)

という本を読んだ。

地軸の話とかはなかったが、温暖化が悪いことばかりでなく、暑くて亡くなる人よりも寒くて亡くなる人のほうが遥かに多いとか、ホッキョクグマが死んでるという話も群れによっては個体数が増えているとか、広く報道されていることと事実は違うことがわかった。

京都議定書がいかにダメかも詳しく説明している。莫大な金をかけても温暖化をほんの少し遅らせる効果しかないらしい。それよりも安上がりで効果が大きなものがたくさんあるからそっちをやるべきだという話。たとえば、エイズ対策とか、水の確保とか、下水道の整備とか。マラリアも実は温暖化とは相関性がないとか、マラリア対策ならCO2削減よりも蚊帳や殺虫剤の適切な使用の方が遥かに安上がりで効果的かとか。貧困をなくして、温暖化に対する対策ができるようにしたほうがより多くの人が助かるとか。

アメリカが京都議定書から脱退したことやインドや中国がゴネているのも、単なるわがままかと思っていたけれど、そうでもないように思えてきた。

この本の中に1970年頃は将来氷河期が訪れるという説が世間を賑わせていたというような話があった。ぜんぜん外れてるじゃないかと思ってたら、こういう説もあるらしい。

地球温暖化が氷河期の到来を阻止?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=29078080&expand

Posted by k1